ニュースやネットで天気予報を確認して服装や傘を持っていくか決めてるけど、天気はどうやって予想しているの?
誰がどうやって天気予報を発表しているか、天気予報で使われる色々な用語の意味もお伝えしていきますね。
天気はどうやって予想しているの?
毎日チェックする天気予報ですが、天気予報士が最新技術の色々な情報を収集して決めています。詳しく見ていきましょう。
天気予報士
天気予報士が気象庁から提供された情報を分析し、天気を予測します。
気象庁から提供される数値予報資料や、気象レーダー、アメダスなどの観測データを基に気象情報を解析し、日々の天気や気温、降水確率、地域ごとの天気予報や週間予報などを予測しています。テレビのキャスターが読む天気予報の原稿をつくったり、お天気キャスターとして活躍している気象予報士もいます。
アメダスで気象情報を集めて予測
アメダスは気象庁の地域気象観測システムです。日本全国に設置され、降水量、気温、風向、風速、日照時間などのデータを自動的に送信し、その情報から予測します。その他に気象衛星「ひまわり」や最新のスーパーコンピューターなどを使って、様々な情報分析をしています。
天気の用語の意味
天気予報には様々な用語がありますが、曖昧な用語もあるのでそれらをまとめました。
「晴れ」「曇り」「快晴」の定義は?
気象庁では全国の気象台で天気の観測をし、気温、湿度など観測機器により観測値を出していますが、「晴れ」や「曇り」など天気を決める方法は観測機器ではわからないため、目視で決めています。
天気の「晴れ」や「曇り」の定義は空に広がっている雲の量を目視で判断して、全天の8割以下が晴れとなります。
雲の量が9割以上は曇りとなります。雲の量が1割以下は快晴です。何れも降水は伴いません。
快晴 | 雲の量が1割以下 |
晴れ | 雲の量が2割以上8割以下 |
曇り | 雲の量が9割以上 |
薄曇り | 雲の量が9割以上 |
「時々」と「一時」の違いは?
ある現象が断続的に発生し、その発生した時間が予報期間の二分の一未満であるときは「時々」、現象が切れ間なく発生し、その時間が予報期間の四分の一未満であるときには「一時」といいます。
「明け方」や「夕方」って何時なの?
天気予報で使われる「明け方」や「夕方」などは具体的に何時頃なのでしょうか。
天気予報では日の出、日没を基準にしています。そのため、「明け方」は午前5時から、など決まった時間ではありません。日の出、日没の時間によって表す時間帯も変化してきます。
明け方 | 日の出3時間前から日の出まで |
朝のうち | 日の出からその後3時間程 |
日没 | 日没3時間前から日没まで |
宵のうち | 日没から3時間程 |
夜 | 日没後 |
降水確率100%は大雨が降るの?
「降水確率」は雨が降る確率です。気象庁では、降水確率を以下のように定義しています。
- 一定の時間内に降水量にして1mm以上の雨または雪の降る確率(%)の平均値(%の下一桁は四捨五入)
- 降水確率30%とは、30%という予報が100回発表されたとき、その内のおよそ30回は1mm以上の降水があるという意味
また、降水確率が100%だからといって大雨が降るわけではありません。あくまでも確率であって、1mm以上の雨が過去100回降ったというだけを表しています。小雨の場合もあり、必ずしも大雨が降るということではありません。
あくまで過去のデータから予想した確率のため、必ずしも雨が降る、降らない、降水確率が高いと大雨になるとはならないのです。
まとめ
天気予報でよく耳にする用語ですが、実際に説明するとなると明確に理解しておらず、なんとなく聞いて感覚で理解していた方が多いと思います。
思っていたことと違う意味で使われている用語もあったのではないでしょうか。
これからは天気予報の用語を正しく理解して、天気の対策がしっかりできそうですね。
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